SDXLとStable Diffusion 3.5 Large公開ウェイトとAPI経路を分けて選ぶ

SDXLとStable Diffusion 3.5 Largeは、ローカルで公開ウェイトを動かす比較と、Stability APIへリクエストする比較を同じ表に置けません。先に運用経路を決め、旧SDXL資産をどこへ移すかを判断します。

2026年10月19日に確認したStability AIとHugging Faceの公式資料をもとにした比較です。画像品質、VRAM、速度、ローカルの実費を測ったベンチマークではありません。

この記事の目次
  1. 01公開ウェイトかAPIかを先に分ける
  2. 02ID・構成・ライセンスを比較する
  3. 03入力・編集・出力を固定する
  4. 04架空の商品画像で条件を揃える
  5. 05SDXL資産をSD3.5へ移行する
  6. 06creditとローカル費用の限界
  7. 07出典・確認範囲
01

公開ウェイトかAPIかを先に分ける

SDXL 1.0の公開ウェイトIDはstabilityai/stable-diffusion-xl-base-1.0です。Stability AIはbaseを単独で使えるlatent diffusionの構成と、必要に応じてrefinerを加えるパイプラインを案内しています。Hugging FaceとDiffusersを使い、依存・GPU・ライセンスを自分で管理する経路です。

Stable Diffusion 3.5 Largeの公開ウェイトIDはstabilityai/stable-diffusion-3.5-large、Stability APIのIDはsd3.5-largeです。約8BのMMDiTモデルとCommunity Licenseを持つ公開ウェイトに加え、APIではprompt、negative prompt、seed、CFG、strength、aspect ratioなどを指定します。公開ウェイトとAPIは同じ実行環境ではありません。

この記事の結論
GPU、Diffusers、依存ライブラリ、ライセンスを固定して社内で再現したいなら公開ウェイトの比較から始めます。運用をAPIへ寄せ、設定とcreditを管理したいならStability APIのIDから始めます。SDXLのlegacy APIをSD3.5の現行APIへ読み替えても、公開ウェイトの互換性や品質は保証されません。
02

ID・構成・ライセンスを比較する

公開ウェイトと提供経路を分けた確認表(2026年10月19日確認)
確認軸SDXL 1.0Stable Diffusion 3.5 Large制作で残す確認
公開ウェイトIDstabilityai/stable-diffusion-xl-base-1.0stabilityai/stable-diffusion-3.5-large配布元、commitや取得日、pipeline、依存を保存。
構成3.5B baseと6.6Bのensemble pipeline。base単独でも使用可、refinerは第二段階。MMDiT、約8Bパラメータ、QK normalization。base/refiner、scheduler、steps、seed、LoRA等の依存を分けて記録。
公開利用Hugging Face/Diffusers。CreativeML Open RAIL++-M。Hugging Faceでライセンス同意が必要。Stability AI Community Licenseの条件を確認。商用利用・売上条件・追加モデルのライセンスを原文で確認。
API IDと状態legacy API engine stable-diffusion-xl-1024-v1-0を公式資料が掲載。Stability APIの現行IDはsd3.5-large。sd3.5-large-turbo等の派生も掲載。公開ウェイトのIDとAPIのIDを同じモデル欄へ混ぜない。
入力・出力旧APIはtext-to-image、複数の1024系サイズ。旧v1 engineではimage-to-imageとmaskを案内。prompt、negative_prompt、seed、cfg_scale、style_preset、output_format、image-to-image strength、aspect ratioをAPIで指定。入力画像、マスク、サイズ、ファイル形式、生成経路を残す。

SD3.5 Largeの公開ウェイトを使う場合は、Hugging Faceの同意とCommunity Licenseを確認します。Stability APIを使う場合は、APIリリースノートとAPI referenceのID・credit・legacy表示を確認します。第三者サービスの同じ名前のモデルを、公式APIの条件へ読み替えません。

03

入力・編集・出力を固定する

公開ウェイトの比較では、同じDiffusers pipeline、解像度、steps、seed、scheduler、dtype、GPU条件を固定します。SDXLのbaseとrefinerを使うか、SD3.5 Largeを一段で使うかを混ぜると、モデル世代の差ではなく工程の差を見てしまいます。

公開ウェイトで残す項目

  • 取得したウェイトIDと版、pipeline、scheduler、steps、seed。
  • base/refiner、LoRA、ControlNet、prompt、negative prompt。
  • GPU、VRAM、解像度、upscaler、書き出しのファイル形式。

Stability APIで残す項目

  • APIのmodel ID、credit、aspect ratio、output_format。
  • prompt、negative_prompt、seed、cfg_scale、style_preset。
  • image-to-imageの入力画像とstrength、mask、生成日時。

APIのcreditはサービス内の単位であり、公開ウェイトのGPU時間や電力とは別です。入力・設定・出力の差を先に固定し、画質や速度については測定した条件がある場合だけ記録します。

04

架空の商品画像で条件を揃える

仮の条件(実際の生成結果ではない)

架空の飲料ボトルを白い背景で作り、後から透明背景の素材として使う。商品名は別レイヤーで組み、ボトルの形、ラベル、正面の向きを固定したい。ローカル公開ウェイトとStability APIを同じ目的で試す。

  1. 正式な商品画像、ラベル原稿、参照写真を確定し、文字は画像生成から分離する。
  2. ローカルではSDXLのbase/refiner有無、SD3.5のpipeline、seed、steps、scheduler、GPUを作業票へ書く。
  3. APIではsd3.5-large、aspect ratio、output_format、seed、image-to-imageのstrengthを記録する。旧SDXL APIのcredit条件とは別表にする。
  4. 商品形状、ラベル、輪郭、透明部分、納品ファイル形式を検品し、文字は原稿と照合してから採用する。

この例では、同じ「ボトル画像」でも、ローカル再現性とAPI運用のどちらを重視するかで選択が分かれます。どちらのモデルが一律に商品形状を保つかは、この仮例からは判断しません。

05

SDXL資産をSD3.5へ移行する

SDXLからSD3.5 Largeへ移すときは、promptの貼り替えだけでなく、base/refiner構成、scheduler、steps、seed、LoRA、ControlNet、画像編集の強度、ライセンス、実行経路を分けて確認します。Stability APIは旧sd3-large系からSD3.5へ移す告知がありますが、SDXLの公開ウェイトや旧API設定との互換性を意味しません。

  • 旧SDXLウェイト、pipeline、依存、設定、生成画像、採用理由を保存する。
  • SD3.5 Largeの公開ウェイトを使うか、sd3.5-large APIを使うかを先に決める。
  • 同じseedでもモデル構成が変われば同じ画像にはならないため、移行後は新規試行として検品する。
  • 商用利用ではCommunity Licenseまたは旧SDXLライセンス、追加モデルの条件を個別に確認する。

APIからローカルへ移す場合も、APIが内部で使う処理を公開ウェイトのpipelineへ自動変換できるとは限りません。再現できない設定は未確認として残し、名前の一致だけで補いません。

06

creditとローカル費用の限界

Stability APIの資料は、sd3.5-largeを6.5 credits/generation、turboを4 credits、mediumを3.5 creditsなどと掲載します。SDXLのlegacy APIは30 steps以下を0.9 creditsとする当時の条件があります。公開ウェイトのGPU時間・電力・保守費用は別単位であり、これらを一枚単価へ換算しません。

Stable Image Ultra/Coreの画像価格も、sd3.5-largeの直接APIや公開ウェイトと別経路です。この記事のために画質、文字精度、VRAM、速度、成功率、ローカル費用を測定していないため、SDXLとSD3.5 Largeの優劣を価格や品質で断定しません。

07

出典・確認範囲

公式資料の確認日は2026年10月19日です。公開ウェイトID、構成、ライセンス、API ID、legacy/現行状態、入力設定、credit条件を一次資料で照合しました。ローカル推論や同一条件の品質測定は行っていません。