Sync Lipsync 2と2 Pro|顔の寄りと口元の修正費で選ぶ
話している映像に別の音声を合わせるとき、通常版で費用を抑えるか、Proで口元の細部を検証するか。選択の前に、元映像の発話、顔の大きさ、納品時の色と尺を揃えます。
費用の小さい検証から始めるならlipsync-2、ひげ・歯・しわなど顔の細部や追加のフレーム解析を検証したいならlipsync-2-proが候補です。Proを選んでも、静止した顔から自然な発話を作れるとは限りません。ここでは2026年10月19日に確認した公式仕様を扱い、実写や日本語台詞での品質順位は付けていません。
通常版とProは、顔の細部と追加解析で選択が分かれる
公式モデル表は両モデルをStudioとAPIの提供対象として掲載しています。APIでの正確な識別子は lipsync-2 と lipsync-2-pro。個々のアカウントで使えるモデルは、公式のモデル一覧APIで確認する設計です。
| 比較項目 | lipsync-2 | lipsync-2-pro |
|---|---|---|
| 比較の用途 | 発話中の映像に音声を合わせ、通常版での修正結果を確認する。 | 同じ用途で、顔の細部補正を加えた結果を検証する。 |
| 顔領域の処理 | 512×512。 | 512×512。公式は拡散モデルによる超解像と細部保持を特徴として説明。 |
| 追加のフレーム解析 | reasoning_enabled は非対応。 | reasoning_enabled に対応。利用プランの機能条件も確認する。 |
| 共通の調整 | temperature、遮蔽物検出、話者検出の設定を掲載。 | 同じ設定を掲載。Proだけの専用機能として数えない。 |
| 元の顔が静止している区間 | 自然な発話動作が必要。静止区間は音声があっても適切に動かない場合がある。 | 同じ制約。Proへの変更だけで解決する仕様ではない。 |
細部保持は提供元の説明です。今回、歯やひげの再現性、発音との同期、処理時間を同一素材で測っていません。顔領域の512×512と、動画全体の縦横サイズは別の項目として扱います。
先に発話区間と納品形式を確認する
比較に使うのは、話者の顔が見え、自然に話している元映像です。静止画を長く並べた動画や、口が動かない区間をProへ渡すだけで直す計画は避けます。顔の寄りが強いカットなら、Proの細部補正を確認する意味があります。引きの画でも、顔が小さすぎて検出できない素材は別に扱います。
ファイル仕様ではMP4動画とWAVまたはMP3音声を互換性の高い組合せとして案内しています。出力はH.264へ再エンコードされ、HDRはSDRへ変換され、透明部分も保持されません。既存のカラーグレーディングへ戻す案件では、モデルの選択と別に、色・フレームレート・出力尺を元映像と照合する工程を入れます。
動画と音声の長さが違うときはsync_modeが結果を変えます。cut_offは短い方で終了、remapは映像の速度を音声尺へ合わせます。台詞の末尾を残したい案件では、モデル変更より先に尺の不一致を直す判断が必要です。
30秒・25fpsで、同じ課金方式の中を比べる
従来の月額+従量課金は出力フレーム数に基づきます。25fps換算の公表単価は通常版が0.04〜0.05米ドル/秒、Proが0.067〜0.083米ドル/秒。30秒なら通常版1.20〜1.50米ドル、Pro2.01〜2.49米ドルという計算になります。月額料金は別で、実際には同じプランの単価同士を使います。
クレジット課金へ移行した組織では、25fps換算で通常版が約5 credits/秒、Proが約8.3 credits/秒です。30秒で約150 creditsと約249 credits。1 creditを使用量上0.01米ドルに換算する規則と、クレジットの購入価格は別で、追加購入単価はプランにより異なります。従来プランの割引単価を、この方式の請求額へそのまま当てはめません。
いずれも公式表からの計算例です。生成や購入は実施していません。別のfps、出力尺、再試行、追加の音声処理があれば費用は変わります。
インタビューの口元だけを直すなら、寄りのカットを先に見る
架空の制作条件
話している人物の30秒・25fpsのインタビューがあり、商品名を訂正した同じ長さの音声へ差し替える。前半は胸上、後半は顔の寄りで、最後の一文まで必要とします。
- 元映像の発話が止まる区間、口を隠す手、顔の向き、音声の末尾を確認し、両モデルへ渡す素材と尺を固定する。
- 通常版で条件を確認する。顔の寄りで歯やひげに修正が必要なら、その区間をProでも比較する候補にする。
- Proの追加解析を使った場合は設定を記録し、通常版と異なる条件が結果へ影響した可能性を残す。
- 口の同期だけでなく、色の差、顔の輪郭、字幕との尺、書き出し後のfpsを検収する。
この順番は、追加費用を払う対象を「Proという名前」から「納品時に直したい口元の問題」へ具体化するための提案です。実際にProで改善したという制作実績ではありません。
出典と確認範囲
2026年10月19日に以下のSync公式資料を確認しました。公式説明と計算例に基づく比較で、生成動画、処理時間、成功率の試験は行っていません。
- Lipsync models:モデル差、設定、元映像の発話に関する制約。
- List Models:正確なモデルIDとアカウント別の取得仕様。
- Media Formats Support:入力形式、再エンコード、色・透明部分の制限。
- Sync Mode:音声と映像の尺が違うときの処理。
- Billing/Credit Billing:従来の従量課金とクレジット課金の違い。
素材を用意する前の条件整理は会話する動画の比較条件、発注時の指定は見積もり依頼文のテンプレートを参照してください。